グーグル、音楽サービス「Music Beta by Google」を発表。
2011年5月11日 | 投稿 : 渡邊和仁
Googleは米国時間5月10日、サンフランシスコで開催の同社開発者向けカンファレンスGoogle I/Oでデジタル音楽サービス「Music Beta by Google」を発表しました。
いわゆる音楽の「クラウドサービス」ですが、正直タイミング的にフライング気味です(笑
実はiPodが発売してヒットし、iPhoneへと移行し始めた頃、私自身は「なぜ音楽だけPC経由で同期せねばならんのだ。」と疑問を持ってました。確かにiTunesから曲は買えるのでPC経由でなくても良いといえば良いのですが、自分の持っているネットワークで自分の聞く音楽が共有できないことが一番歯がゆかったのです。
もちろん、そんなことはアップルも百も承知であったのですが、通信環境や、クラウドに移行するためにシステム構築、そしてなにより一番面倒な「音楽業界の著作権」がネックとなり今まで実現されてきませんでした。
で、アップルも水面下で色々交渉していてiTunesのクラウド化に向けて着々と準備を進めているはずなんですが、それに危機感を持ち、また独占されるのを危惧して、GoogleやAmazonが先手を打った感じになってると思うのですが、この問題は簡単ではないはずで、よっぽどの各音楽会社との交渉や細かい部分での調整をしっかりしないとマズイはずなんです。
・アップルが世界最大級のデータセンター着工へ。狙いはクラウド進出?
・Appleのクラウド戦略の拠点を空撮
音楽がデジタル化され、CDが廃れ、皆音楽をデジタルデバイスで持ち歩く時代は今でこそ当たり前ですが、iPodが、iTunesが出てきた頃はそりゃぁもう、アップルは叩かれまくったもんです。音楽業界からは異端児扱いされ、拒否られ、音楽も限られたレーベルだけしか存在せず。。。でも、それをハードからソフトまで一括してユーザーに提案してきたことで、世界を変え、否定を肯定に変え、業界を覆してきたのです。
今回の音楽のクラウド化は以前と同様、やはり一悶着あると思いますし、複数ブランドが立ち上がり、ユーザーはしばらく面倒な競争に巻き込まれることになるかとは思いますが、しばらくすれば勝ち負けがハッキリしてきて我々が望むべき新しい世界が構築されると思います。
今回はやはり「iPhone」VS「Android」になるかと思いますが、大事なのはハードではなくソフトウェアであること。それを間違えないように進化していって欲しいですね。
・Apple iTunesのクラウド化は iPhone を完璧にする
出来ればアップルが、もう一度、業界をひっくり返すサービスに発展させてくれればなぁ。。。と思います。
あ、ちなみに「Music Beta by Google」はβ版のため、米国のみの提供ですから日本では利用できません。。。的な罠(w
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