撮影の材料

2016年8月30日  |  投稿 : 佐竹知善

撮影は、パッケージなどの商品撮影、モデルなどの人物撮影、そして食品撮影など多岐にわたります。

食品撮影では調理をしたり、調理をしたりなどただ食品の撮影をすればいいわけではなく、
センスを問われたりして商品ひとつの撮影にかなり時間を要します。

例えばお肉の撮影では、お肉以外に見栄えをよくするための添え物等が必要になります。
レタスやレモンなど、どこのお店でも購入できるのはいいですが、
なかなか手に入らない南天の葉などの添え物などは、撮影前までに集めなければいけないので結構大変です。

そこで、当社ではすぐに撮影に使えるように添え物を何種類か植えて育てています。



当社では添え物までもオリジナルなのです。
枯らしてしまわないように、これからも毎日水もやってスクスク育てていきます。

では、また次回。


ランドセル商戦

2016年8月5日  |  投稿 : 渡邊和仁

毎年お盆が近づくと目立ち始めるのが「ランドセルのCM」です。

なぜこの時期なの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ランドセルを購入するのは、ほとんどが「おじいちゃん、おばあちゃん」です。孫と会える夏休み、特にお盆休みの時期に各社が一斉にCMを流し、購買力を高めるのが狙いです。

昔のランドセルは「男の子は黒」「女の子は赤」が定番でしたが、イオンが少し前に「カラーバリエーション」を展開した頃から、各社一斉に商戦が過熱化し最近ではそりゃもう凄い事になってます。

最近ではSNSの発達で、手作り工房系のランドセルが注目をあびることになり、「土屋鞄」「中村鞄」「鞄工房山本」など、商戦前に一気に完売になるなど、特に今年はニュースになるくらいでした。これは「生産数がそもそも少ない」「SNSによる情報拡散で口コミが広がった」「Webサイトの受注システムやサーバが整ってないためにダウンしてしまう」「即効で完売するために購買者が不安になって早め早めで購入に走ってしまう」など様々。

大手百貨店では相変わらずの高級ランドセルが安定の人気です。面白いところではレクサスのカーボンランドセルは15万という衝撃価格。ウチの子供達も三越で買いましたが、やはり6年使うということで安心と信頼を選ぶ方も多いようです。

とはいえ、やはり定番としては「イオン」「イトーヨーカードー」「セイバン」などなど。そして私は知らなかったのですが子どもたちに大人気らしいのが「フィットちゃんランドセル」いやはや、少子化にも関わらず昔と違ってライバルが多くパイの奪い合いです。各メーカーも大変ですね。


で、いつも結構「ビジネス目線で」気にして見ているランドセルのCM。今シーズン最初に目にしたのは(撮影ドットネットは名古屋ということもあり)ユニーのCMでした。


いわゆる「泣けるCM」です。最初に見た時、「良いCMだなー」と思いました。

音楽、空気感、それぞれのタイミング、リズム、クリエイターの思いや見えない部分へのこだわりなどが伝わってきます。でもそれはあくまで「クリエイター目線」なのです。

CMを見て実際に感動する人もいるでしょう。けれど、「売る」という事をビジネス目線で考えた時、何だか違和感を感じたのです。自分も子供が2人いて「入学式の時に泣いたかなー」「始めてランドセルを背負って家を出た時泣いたかなー」って。自分は感動や寂しさより、ワクワクという気分だったように思います。

まぁ別に批判したいわけじゃないんだけれど、感動するCMだけど、心に響くけど、ママ目線ってのはおじいちゃん、おばあちゃんに響くのかなーと深く考えてしまいました。

んで、次に見たのが「イトーヨーカドー」


完全なる「ド定番CM」ですね。目新しさはないけれど、「ここなら好きなランドセルがきっと手に入るよ!」という訴えが伝わります。子どもたちの笑顔、ワクワク感、入学式が待ちきれない雰囲気が表現されているので広く一般的に受け入れられると思いました。

そして、最後に見たのが「イオンのかるすぽ」

昨年はエヴァちゃんという、とっても可愛らしい大阪弁しゃべるモデルさんが主人公で、凄いインパクトだったのですが、今年は。。。


どうでしょうか。

最初に見た時、自分は「これだ!」って思いました。

おじいちゃん、おばあちゃんが普段あまり見ることの出来ない子どもたちの学校での自然な姿、楽しそうな、元気な姿、そこにサブミナル効果のように「ランドセル」が入ってくるわけです。

これを見たら「ウチの孫もこんなに楽しそうな学校生活を送るのね!」って感じるのではないかと思いました。子供たちが「走る。」「走る!」って。そしてカバンを縁側へ放り投げる、ヤンチャな姿。当たり前の光景です。

そして、最後に「子ども(孫)たちのためのランドセルです」と決定つけて、「日本製」「6年保証」「あんしん」「かるい」って来るわけです。

そりゃおじいちゃんもおばあちゃんも買いますよね。

それに加えて、30秒では伝えきれない下記の補足映像を見せれば完璧です。
おじいちゃん、おばあちゃん、こんな孫の姿を見たいんですよねぇ。。。
購買者の気持ちをくすぐるCMです。


去年や一昨年は「A4が入る!」や「軽い!」とか、機能を全面に出してましたが、今年はそれほど目玉はないようです。ほぼ成熟されてます。

だからこそ、どうやって消費者の購買意欲をかきたてるのか。
ターゲットは誰なのか。
パパやママも納得するか。
子どもたちも喜ぶか。

ちゃんと考えられたCMだなぁと思いました。


私たち「広告業界」に携わる人間にとって、こうやってCMを作ったり写真を撮ったり、常に「どうすればお客様に満足頂けるか」を考えています。

でも、大事なのは「売れるかどうか」であり、そのためにエンドユーザーの目線で、この商品は誰がターゲットなのか、どうやって「買いたい」と思わせるように仕向けるか。これは私達のお客様である「メーカー」「デザイナー」「広告代理店」等々の皆様も常に考えていることですが、実際に写真を撮ったり作ったりする私達も一緒に考えなければなりません。

「結果」を出すための「写真」であり、「デザイン」であり、「CM」であり、そして「アイデア」であるのです。

毎日、撮影ドットネットで撮影された写真が余に放たれていきますが、「どうすれば売れるか」というのは常に大きな課題です。同じ作風で昨年売れても、今年売れるとは限りません。ライバル社の動向によっても変わりますし、商品価値でも変わります。そしてそれは「ギャンブル」になる時もあり、成功するかどうかは誰にもわからない場合もあります。

常に頭を柔軟にし、世の中のあらゆる動向に耳を傾け、先を読み、動くことが、私達の世界では最も大変なことであり、最もエキサイティングなところです。

自分に孫が出来て「ランドセルを買う」立場になった時、どんな商戦が繰り広げられてるんだろう。きっと今と全然違うんじゃないかと思います。いつの時代も子どもたちの新入学のワクワク感は変わらないだろうけれど、「買う世代」は確実に変わります。不変のものでは無いからこそ大変で楽しんですけれどね。


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